食具の使用が下手な子供への対応|スプーンやフォークを上手に使うために大切なこと
お子さんがスプーンやフォークをうまく使えない、食べ物をこぼしてしまう、食具を握ったまま上手に口へ運べないといった悩みはありませんか?
幼児期は、食べる機能だけでなく、手指の細かな動きや姿勢を維持する力も発達していく時期です。食具をうまく使えない場合は、無理に練習させるのではなく、お子さんの発達段階に合わせた環境づくりが大切です。
1.成長に合った食具を使用する
食具をうまく使えない原因の一つに、お子さんの発達に合っていない食具の使用があります。スプーンの柄が太すぎる、長すぎる、口に対して大きすぎるといった場合、食べ物をすくったり、口まで運んだりすることが難しくなります。
まずは、お子さんの手の大きさや握る力に合った、持ちやすいスプーンやフォークを選びましょう。また、一度にたくさんの食べ物をすくおうとすると、こぼしやすくなります。少量ずつすくえるように食器に盛る量を調整することも効果的です。
発達に合わせて、手づかみ食べからスプーン、フォーク、箸へと段階的に進めていきましょう。
2.指先の発達を促す
食具を操作するには、指先で物をつまむ力や、手首を動かす力、目で見たものに合わせて手を動かす力が必要です。これらの機能が十分に発達していないと、食具を握れても、食べ物をすくったり口へ運んだりする動作が難しいことがあります。
指先の発達を促すには、日常生活の中で手を使う遊びを取り入れましょう。大きめの積み木を積む、柔らかいボールを握る、容器に物を出し入れする、シールを貼るといった遊びがおすすめです。
また、手づかみ食べも大切な経験です。食べ物の大きさや形、硬さを手で感じながら、自分の手をどのように動かせば口まで運べるのかを学びます。安全に配慮しながら、自分で食べる経験を積み重ねましょう。
3.食事中の姿勢を整える
食具を上手に使うためには、安定した姿勢を維持することも重要です。椅子の高さが合っていない、足が床や足置きに届いていない、身体が傾いているといった状態では、手や腕を思いどおりに動かしにくくなります。
食事の際は、足の裏が足置きなどにしっかりつき、膝や股関節が安定するように調整しましょう。テーブルの高さも、肩をすくめたり、身体を大きく前に倒したりせずに食具を操作できる高さが理想的です。
日頃から公園遊びや身体を使った遊びを取り入れ、身体全体のバランスを保つ力を育てることも大切です。
4.焦らず、楽しく練習する
食具の使い方には個人差があります。うまくできないことを叱ったり、保護者がすべて食べさせたりするのではなく、お子さんが自分で食べようとする意欲を大切にしましょう。最初は保護者が手本を見せたり、食器を押さえてあげたりするなど、必要な部分だけをサポートするとよいでしょう。
食具の使用が難しい背景には、手指の運動機能や姿勢、口腔機能など、さまざまな要因が関係していることがあります。
福島区鷺洲の福島ファミリーデンタルクリニックでは、お子さんのお口の健康だけでなく、食べる機能の発達も大切にしています。食具の使い方や食事の様子で気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
筆者:福島ファミリーデンタルクリニック 院長 歯科医師 増田貴行


コメント