離乳後期における偏食が激しいときの対応策
離乳後期になると、「食べられるものが少ない」「新しい食材を嫌がる」「柔らかいものしか食べない」など、偏食に悩む保護者の方が増えてきます。この時期は、食べることへの経験を積み重ねていく大切な時期です。無理に食べさせるのではなく、まずは「なぜ食べにくいのか」を考えてみましょう。
まずは食形態や硬さを確認
離乳後期では、歯ぐきでつぶせる程度の硬さが目安になります。しかし、同じ月齢でも口の発達には個人差があります。
「硬すぎる」「大きすぎる」「パサパサしている」「口の中でまとまりにくい」など、食材の形態がその子の口の発達に合っていないと、食べることを嫌がる場合があります。
食べられない食品があるときは、硬さ・大きさ・水分量・調理方法などを一度見直してみましょう。
新しいものへの「防衛反応」かもしれません
初めて見る食材や、これまで食べたことのない食感を嫌がることがあります。これは単なる「好き嫌い」ではなく、口に入るものを慎重に確認する防衛反応の一面もあります。
いきなり口に入れようとせず、まずは食材に触れる経験を増やしてあげましょう。手で触ったり、においをかいだりするだけでも大切な経験です。
また、顔や口の周りを優しくマッサージするなど、日頃からさまざまな触覚刺激を経験させてあげることも、口周りの感覚に慣れるきっかけになります。嫌がる場合は無理に行わず、子どもの反応を見ながら優しく行いましょう。
一度嫌がった食品も、あきらめない
偏食への対応で大切なのは、一度嫌がったからといって、その食品を完全にやめてしまわないことです。
ただし、「食べなさい」と無理に勧める必要はありません。少量を食卓に出して、見る・触る・においをかぐといった経験を繰り返すだけでも十分です。
家族がおいしそうに食べている姿を見せることも効果的です。「これはおいしいものなんだ」と感じるきっかけになります。
色や調理方法を変えてみる
同じ食材でも、見た目や食感が変わると食べられることがあります。
例えば、野菜を煮る・蒸す・細かく刻む・つぶすなど、調理方法を変えてみましょう。色合いや盛り付けを変えることも、新しい印象を与える方法の一つです。
大切なのは、食べられないことを責めるのではなく、「食べる経験」を少しずつ増やしていくことです。
離乳後期の偏食には、口腔機能や感覚、食形態など、さまざまな要因が関係している場合があります。食事の悩みが続く場合は、小児歯科などで口の発達や食べ方について相談してみるのもよいでしょう。
福島区鷺洲の歯科医院「福島ファミリーデンタルクリニック」では、お子さまのお口の発達や摂食・嚥下についてもご相談いただけます。
筆者:福島ファミリーデンタルクリニック院長 歯科医師 増田貴行


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