子どものよだれが多いのはなぜ?小児歯科で考える原因と対策
「うちの子はよだれが多いけど大丈夫?」と心配される保護者の方は少なくありません。子どものよだれには、成長や口の機能発達が関係しています。
乳児のよだれは多くても問題ない?
特に生後6か月~1歳頃は、よだれの量が増えやすい時期です。この時期は唾液の分泌が活発になる一方で、まだ口の周りの筋肉や舌の動き、飲み込む機能が発達途中です。そのため、よだれが多くても成長の一過程として問題がないことが多いです。
一方、年齢が上がってもよだれが多い場合は、口腔機能の発達が関係していることがあります。
よだれが多い子どもにみられる特徴
発達がゆっくりなお子さんや、一つのことに集中するのが苦手なお子さんでは、無意識に唾液を飲み込む回数が少なくなり、よだれが出やすいことがあります。
特に次のような特徴がないか確認してみましょう。
① 口がぽかんと開いている
普段から唇が開いている「お口ぽかん」の状態では、唾液が口の外に流れやすくなります。
② 舌の位置が下がっている
舌は本来、上あごに適度に触れている状態が基本です。舌の位置が低い「低位舌」では、舌を使った唾液の処理や飲み込みがうまくできない場合があります。
③ 無意識に「ごっくん」ができない
唾液は自然に飲み込むことを繰り返しています。しかし、口唇や舌、頬などの協調運動が十分に発達していないと、唾液を口の中にためたままになり、よだれとして出てしまうことがあります。
よだれが多いときの対策
口腔機能の発達を促すためには、舌や唇をしっかり動かす練習が役立つ場合があります。また、鼻呼吸を意識することも大切です。
鼻炎などで鼻が詰まっていると口呼吸になりやすく、「お口ぽかん」につながることがあります。まずは鼻で呼吸できる環境を整えることも重要です。
ただし、よだれの量だけで口腔機能の問題を判断することはできません。食べ物をうまく噛めない、飲み込みにくい、発音が気になる、常に口が開いているなどの様子がある場合は、一度小児歯科で相談してみましょう。
福島区鷺洲の福島ファミリーデンタルクリニックでは、お子さんの歯だけでなく、食べる・噛む・飲み込むといった口腔機能の発達についてもご相談いただけます。
筆者:福島ファミリーデンタルクリニック院長 歯科医師 増田貴行


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