離乳初期に「飲み込まない・むせる・もどす」ときの対応
離乳食を始めたばかりの赤ちゃんを見ていると、「口に入れたのになかなか飲み込まない」「むせてしまう」「もどしてしまう」と心配になることがあります。
離乳初期は、まだ食べ物を口に取り込み、舌でまとめて飲み込む動作に慣れていない時期です。そのため、うまく飲み込めないこと自体は珍しくありません。まずは赤ちゃんの様子をよく観察し、原因に合わせて対応することが大切です。
なかなか飲み込まないとき
① スプーンの位置を確認する
スプーンを口の奥まで入れたり、上あごに押しつけたりすると、赤ちゃんが食べ物を取り込みにくくなることがあります。
スプーンは下唇に軽く触れる程度に置き、赤ちゃん自身が唇を使って食べ物を取り込めるようにしましょう。食べ物を無理に流し込まないこともポイントです。
② 舌が前に出ていないか確認する
離乳初期には、食べ物を口に入れると舌で押し出すような動きがみられることがあります。これは、まだ舌を使って食べ物を口の中でまとめ、飲み込む動作が発達途中だからです。
舌で押し出してしまう場合は、無理に食べさせず、赤ちゃんのペースに合わせて練習していきましょう。
③ 一口量を少なくする
一度にたくさん入れると、口の中で食べ物をまとめることが難しくなります。最初は少量ずつ、赤ちゃんが無理なく処理できる量を意識しましょう。
むせたり、もどしたりするとき
① 食べ物の形状を見直す
離乳初期では、なめらかにすりつぶしたペースト状など、赤ちゃんが飲み込みやすい形状から始めます。
粒が大きかったり、硬かったり、口の中でまとまりにくかったりすると、むせる原因になることがあります。月齢だけでなく、赤ちゃんの発達に合わせて食形態を調整しましょう。
② 頭と首を安定させる
頭や首がぐらついた状態では、食べ物を口から喉へ送り、飲み込む動作が安定しにくくなります。
食事の際は、頭頸部が安定するように支え、赤ちゃんが落ち着いて食べられる環境を整えましょう。
③ 姿勢を整える
食事中に身体が大きく傾いていたり、足がぶらぶらしていたりすると、食べる動作が不安定になることがあります。
椅子やクッションなどを利用して身体を安定させ、無理のない姿勢で食べられるようにしましょう。
「食べない=問題」とは限りません
離乳初期は、食べ物を「食べる」ことだけでなく、口に取り込み、舌を動かし、飲み込むという一連の動作を経験する大切な時期です。
なかなか飲み込まない、むせる、もどすといった様子があっても、まずはスプーンの使い方、一口量、食べ物の形状、頭頸部の安定、姿勢などを確認してみましょう。
ただし、むせが頻繁に続く、毎回のようにもどす、体重が増えにくい、食事中の呼吸が苦しそうなど、気になる症状がある場合は、小児科や歯科などの専門機関へ相談することをおすすめします。
福島区鷺洲の「福島ファミリーデンタルクリニック」では、お子さまのお口の発達や食べる機能についてもご相談いただけます。離乳食の進め方や食べ方について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
筆者:福島ファミリーデンタルクリニック院長 歯科医師 増田貴行


コメント