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口腔習癖って何?子どもの歯並びに影響するお口のクセについて

執筆者の写真: fukushimafdcinfo
fukushimafdcinfo
6月8日
読了時間: 3分

「うちの子、よく爪を噛んでいるな…」「気が付くと舌を出している」「小学生になったのに指しゃぶりがやめられない」

このような何気ない癖はありませんか?

実はこれらは「口腔習癖(こうくうしゅうへき)」と呼ばれ、お子さまの歯並びやお口の発達に影響を与える可能性があります。

口腔習癖とは、お口やその周囲で繰り返し行われる無意識の癖のことです。一時的なものであれば大きな問題にならないこともありますが、何か月も続いたり、毎日のように繰り返したりすると、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼすことがあります。

口腔習癖にはどのようなものがあるの?

代表的な口腔習癖には次のようなものがあります。

指しゃぶり

乳幼児期の指しゃぶりは自然な行動です。しかし、4〜5歳を過ぎても長期間続く場合は注意が必要です。

指を吸う力によって前歯が前方へ押し出され、出っ歯(上顎前突)や前歯が噛み合わない開咬(かいこう)の原因になることがあります。

舌を出す癖(舌突出癖)

無意識に舌を前に出したり、飲み込むときに前歯を押したりする癖です。

舌は非常に大きな力を持っているため、毎日繰り返されることで歯並びを徐々に変化させてしまいます。

唇を噛む癖

下唇を噛んだり吸ったりする癖も口腔習癖の一つです。

下唇が前歯の間に入り込むことで、上の前歯が前方へ出やすくなり、出っ歯の原因になる場合があります。

爪を噛む癖

緊張したときや集中しているときに見られることがあります。

歯や顎に余計な力が加わり、歯の摩耗や歯並びへの悪影響が心配されます。

口呼吸

いつも口が開いている「お口ぽかん」も口腔習癖の一つです。

口呼吸は口唇閉鎖不全や舌の位置異常を引き起こし、歯並びだけでなく、むし歯や歯肉炎のリスクも高めます。

なぜ歯並びが悪くなるの?

歯並びは遺伝だけで決まるものではありません。

歯には常に周囲から力が加わっています。外側からは唇や頬の力、内側からは舌の力が働いています。

通常はこれらの力のバランスによって歯並びが保たれています。しかし、口腔習癖が続くとバランスが崩れ、歯が少しずつ動いてしまうのです。

毎日の小さな力でも、長期間続けば歯並びに大きな影響を与えます。

放置するとどうなる?

口腔習癖を放置すると、

  • 出っ歯

  • 受け口

  • 開咬

  • 歯並びの乱れ

  • 発音への影響

  • 噛みにくさ

  • 口呼吸の悪化

などの問題につながることがあります。

また、将来的に矯正治療が必要になる可能性も高まります。

やめさせるにはどうしたらいい?

まず大切なのは、お子さまを強く叱らないことです。

口腔習癖の多くは無意識に行われています。そのため、「やめなさい!」と何度も注意すると逆にストレスになり、改善しにくくなることがあります。

まずは、

  • 癖が出る場面を観察する

  • 癖に気付いたら優しく声をかける

  • 頑張れたら褒める

  • 原因となる不安やストレスを探る

ことが大切です。

また、歯科医院では口腔機能発達不全症の評価や、お口周りの筋肉を鍛えるトレーニング(MFT:口腔筋機能療法)を行うこともあります。

気になる癖は早めに相談を

「そのうち治るだろう」と思っていた癖が、実は歯並びやお口の発達に影響していることがあります。

特に数か月以上続いている癖や、毎日のように見られる習慣は注意が必要です。

お子さまの健やかな成長のためにも、気になる口腔習癖がある場合は早めに歯科医院へ相談しましょう。

福島ファミリーデンタルクリニックでは、お子さまの歯並びだけでなく、お口の機能発達にも力を入れています。気になる癖やお口ぽかんなどがありましたら、お気軽にご相談ください。

筆者:福島ファミリーデンタルクリニック 院長 歯科医師 増田貴行

 
 
 

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