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口呼吸ってなに?子どもの健康や歯並びに与える影響について

執筆者の写真: fukushimafdcinfo
fukushimafdcinfo
6月11日
読了時間: 4分

お子さまが普段から口を開けていることはありませんか?

テレビを見ているときや勉強中、気が付くと「お口ぽかん」になっているお子さまは少なくありません。しかし、その状態が続いている場合は「口呼吸」が習慣になっている可能性があります。

口呼吸は単なる癖ではなく、お口の健康だけでなく全身の発育にも影響を与えることがあります。今回は口呼吸について詳しく解説します。

本来の呼吸は「鼻呼吸」

人間は本来、鼻で息を吸い、鼻で息を吐く「鼻呼吸」を行うようにできています。

鼻には呼吸を助けるさまざまな重要な役割があります。

空気をきれいにする

鼻の中には細かな毛や粘膜があり、空気中のほこりや花粉、細菌、ウイルスなどを取り除くフィルターの役割をしています。

空気を加湿・加温する

鼻を通った空気は適度に温められ、湿度も調整されます。

そのため、のどや気道への負担を軽減できます。

呼吸のバランスを整える

鼻呼吸は二酸化炭素の排出量を適切にコントロールし、効率的な酸素利用を助けます。

姿勢の維持にも関係する

鼻呼吸がしっかりできると、舌が正しい位置に収まりやすくなります。その結果、頭や首の位置が安定し、姿勢の維持にも良い影響を与えます。

口呼吸になると何が問題なの?

口呼吸になると、本来鼻が担っている役割が十分に機能しなくなります。

むし歯になりやすい

口呼吸では口の中が乾燥しやすくなります。

唾液にはむし歯菌を洗い流したり、歯を修復したりする働きがあります。しかし、お口が乾燥すると唾液の働きが低下し、むし歯のリスクが高まります。

歯肉炎になりやすい

口の中が乾燥すると歯ぐきにも炎症が起こりやすくなります。

特に前歯の歯ぐきが赤く腫れている場合は口呼吸が関係していることがあります。

歯並びが悪くなる

口呼吸のお子さまは舌が低い位置にあることが多くなります。

本来、舌は上あごに軽く接している状態が理想です。しかし、舌の位置が低いと顎の発育や歯列の形成に影響を与え、歯並びが乱れる原因になります。

お口ぽかん(口唇閉鎖不全)

口呼吸が続くと、唇を閉じる筋肉が十分に発達しにくくなります。

その結果、無意識に口が開いたままになる「お口ぽかん(口唇閉鎖不全)」につながります。

感染症にかかりやすくなる

鼻のフィルター機能を通らずに空気が直接体内へ入るため、風邪や感染症のリスクが高くなることもあります。

口呼吸のサインをチェックしてみましょう

次のような様子はありませんか?

  • いつも口が開いている

  • 寝ているときに口を開けている

  • いびきをかく

  • 唇が乾燥しやすい

  • 前歯が見えていることが多い

  • 食事中にくちゃくちゃ音がする

  • 鼻が詰まりやすい

複数当てはまる場合は口呼吸の可能性があります。

口呼吸の原因とは?

鼻閉(鼻づまり)

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などによって鼻呼吸ができなくなり、口呼吸になることがあります。

この場合は耳鼻咽喉科での診察が必要です。

習慣性口呼吸

鼻に問題がなくても、幼少期からの習慣で口呼吸が続いていることがあります。

長期間続くことで、お口周囲の筋力低下や舌の位置異常が起こります。

歯性口呼吸

出っ歯や噛み合わせの異常によって唇が閉じにくくなり、口呼吸になる場合があります。

歯並びや顎の成長が関係しているため、歯科での評価が重要です。

歯科でできること

歯科では、

  • 口腔機能発達不全症の評価

  • お口ぽかんのチェック

  • 舌の位置の確認

  • 唇や舌のトレーニング

  • 口腔筋機能療法(MFT)

  • 歯並びや噛み合わせの確認

などを行います。

原因によっては耳鼻咽喉科と連携しながら改善を目指します。

お口ぽかんは早めの相談が大切

口呼吸は「ただの癖」と思われがちですが、むし歯や歯肉炎だけでなく、歯並びや顎の成長にも大きく影響します。

成長期のお子さまほど改善しやすいため、早期発見・早期対応が重要です。

福島ファミリーデンタルクリニックでは、お子さまのお口の健康だけでなく、口腔機能の発達にも力を入れています。「いつも口が開いている」「口呼吸が気になる」という方は、お気軽にご相談ください。

筆者:福島ファミリーデンタルクリニック 院長 歯科医師 増田貴行

 
 
 

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