離乳完了期に嚥下した後、食べ物が口に残るときの対策
離乳完了期になると、さまざまな食材を食べられるようになります。一方で、「飲み込んだ後も口の中に食べ物が残っている」「いつまでも口を動かしている」といった様子がみられることがあります。今回は、離乳完了期における「嚥下後に食べ物が口に残る」原因と対策について解説します。
なぜ食べ物が口に残るの?
主な原因の一つは、咀嚼が十分にできていないことです。食べ物を歯や歯ぐきで細かくする力がまだ発達途中だと、食塊をうまくまとめて飲み込めず、口の中に残りやすくなります。
また、唾液の分泌が少ない場合も、食べ物をまとめにくくなります。唾液には食べ物を湿らせ、飲み込みやすくする役割があります。
さらに、舌の動きが不十分なことも関係します。舌は食べ物を左右の歯の上へ運んだり、まとめて喉へ送り込んだりする重要な役割を担っています。
そのほか、姿勢が不安定、食事に集中できていないといったことも、咀嚼や嚥下に影響します。
食べ物が残るときの対策
まずは、噛む回数が自然に増えるような食形態を取り入れてみましょう。やわらかすぎる食事だけでなく、発達に合わせて適度な硬さや大きさの食材を取り入れ、しっかり噛む経験を増やします。ただし、硬さや大きさはお子さんの発達に合わせ、安全に配慮することが大切です。
また、食事中は足の裏が床や足台につくようにするなど、安定した姿勢を整えましょう。体幹が安定すると、口を動かすための土台も安定しやすくなります。
さらに、食事だけでなく、日常生活の中で体を動かす遊びや姿勢を保つ経験を増やすことも、体幹の発達につながります。
食事中はテレビやスマートフォンなどをできるだけ避け、食べ物に集中しやすい環境を作ることもポイントです。
「食べ物が口に残る」という一つの症状でも、咀嚼・唾液・舌の動き・姿勢など、さまざまな要因が関係している可能性があります。気になる場合は、食事の様子を歯科医院で相談してみましょう。
福島区鷺洲の福島ファミリーデンタルクリニックでは、お子さんのお口の発達や摂食嚥下についてもご相談いただけます。
筆者:福島ファミリーデンタルクリニック院長 歯科医師 増田貴行


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