離乳完了期に口を開けたまま食べるときの対策
離乳完了期になると、食事の際に「口を開けたまま食べる」「食べ物を口に入れても唇が閉じない」といった様子が気になることがあります。口を開けたまま食べる習慣は、食べ物をうまく取り込んだり、飲み込んだりすることにも関係するため、原因を確認して対応することが大切です。
口を開けたまま食べる主な原因
一つ目は、一口量が少ないことです。一口に入る食べ物の量が少なすぎると、唇を閉じて食べ物を取り込む動作が十分に起こりにくい場合があります。反対に、一口量が多すぎても口を閉じにくくなるため、お子さんの口の大きさや食べる力に合わせて適正な一口量を見極めることが重要です。
二つ目は、唇を閉じる力が弱いことです。食べ物を口に取り込む際には、唇をしっかり閉じる動きが必要です。離乳完了期では、食事を通して唇を使う経験を積み重ねていくことが大切です。
三つ目は、口呼吸になっていることです。普段から口がぽかんと開いている、鼻ではなく口で呼吸していることが多い場合、食事中も口を閉じにくくなることがあります。鼻づまりやアレルギー、口腔周囲の筋肉の使い方など、さまざまな要因が考えられます。
口を閉じて食べるための対策
まずは、お子さんにとって適正な一口量を確認しましょう。「たくさん食べさせればよい」というわけではありません。口に入れたときに無理なく唇を閉じられる量を目安にします。
また、食事の中で唇をしっかり使う経験を増やすことも大切です。スプーンから食べ物を取り込むときには、上唇を使って食べ物を取り込めるよう、スプーンを口の中に入れすぎず、唇で取り込む動きを促しましょう。
さらに、普段から口が開いている場合は、食事だけでなく日常の呼吸状態にも目を向けてみましょう。鼻づまりが続いている、いびきがある、寝ているときも口が開いているなどの様子があれば、小児歯科や耳鼻咽喉科などに相談することも大切です。
口を開けたまま食べることには、食べ方だけでなく、唇の使い方や呼吸など複数の要因が関係しています。無理に「口を閉じなさい」と注意するだけではなく、原因に合わせた対応を行いましょう。気になる場合は、小児歯科で食べ方や口腔機能について相談してみることをおすすめします。
筆者:福島ファミリーデンタルクリニック院長 歯科医師 増田貴行


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