離乳完了期になかなか飲み込まない・ずっと噛んでいるときの対策
離乳完了期になると、少しずつ大人に近い食事を食べられるようになります。一方で、「口に入れたものをなかなか飲み込まない」「いつまでも同じものを噛んでいる」といった悩みを持つ保護者の方もいらっしゃいます。
この時期に食べ物を長く噛んでいる場合、単純に「噛む力が弱い」というだけではありません。食材の硬さや繊維、弾力、一口量などが、お子さんの現在の口腔機能に合っていない可能性があります。
繊維の多い食材や弾力のある食材に注意
肉、きのこ、葉物野菜など、繊維が多い食材は、口の中で細かくするまでに時間がかかります。また、こんにゃくなど弾力のある食材も、離乳完了期のお子さんにとっては噛み切ったり、まとめたりすることが難しい場合があります。
「しっかり噛ませなければ」と考えて、硬いものを無理に食べさせる必要はありません。
長時間噛み続けて飲み込めない場合は、一度、柔らかく調理した食材に戻してみましょう。柔らかさや大きさを調整し、「噛む→まとめる→飲み込む」という一連の動作を経験しやすくすることが大切です。
一口量が多すぎないか確認しましょう
食べ物をいつまでも口の中に残している場合、一口量が多すぎることも考えられます。
一度にたくさん口へ入れると、舌で食べ物をまとめたり、唾液と混ぜたりすることが難しくなります。その結果、噛んではいるものの、飲み込むタイミングが分かりにくくなることがあります。
その場合は、一口量を少なくして、もう一度「少ない量を口に入れる→よく噛む→飲み込む」という経験を積ませてあげましょう。
お腹が空く環境をつくることも大切
食事の時間になってもあまりお腹が空いていないと、食事への意欲が低下し、口の中に食べ物を入れたまま長時間噛んでいることがあります。
間食の回数や量を見直し、食事と食事の間隔を確保することも大切です。また、日中にしっかり体を動かして遊ぶことで、自然な空腹につながります。
「食べられる硬さ」に戻ることは悪いことではありません
離乳完了期だからといって、必ずしも大人と同じ硬さの食事を食べなければならないわけではありません。
現在のお子さんの口腔機能に合わせて、食材を柔らかくしたり、一口量を調整したりすることは、食べる機能を育てるための大切な工夫です。
「ずっと噛んでいる」「飲み込むまでに非常に時間がかかる」という場合には、食材の硬さ、一口量、食事や間食のリズムを一度見直してみましょう。
福島区鷺洲の歯科医院「福島ファミリーデンタルクリニック」では、お子さんのお口の発達や食べ方についてもご相談いただけます。食べることに関するお悩みが続く場合は、お気軽にご相談ください。
筆者:福島ファミリーデンタルクリニック院長 歯科医師 増田貴行


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